FUSION IP-Phone 対応 Asterisk パッチ
フュージョン・コミュニケーションズ株式会社(以下、FUSION社)提供のFUSION IP-Phoneを、Asteriskで利用する際に必要となるパッチです。
FUSION IP-Phoneサービスの接続要件
FUSION IP-Phoneサービスは、SIPプロトコル(RFC 3261)に対応していますが、FUSION IP-Phone独自の制限と、したがわなければならない要件がいくつかあります。制限と要件の詳細は、「FUSION IP-Phone 技術参考資料」に規定されています。
パッチの必要性
Asterisk は、標準的なSIPなどいくつものVoIPプロトコルをサポートしていますが、Asteriskの設定項目を調整するだけでは、FUSION IP-Phoneが要求する制限・要件を完全に満足させることはできません。そのため、Asteriskの開発元であるDigium社が一般公開しているAsteriskをそのまま使って構築したソフトウェアPBXは、FUSION IP-Phoneに直接接続することはできません。
AsteriskをFUSION IP-Phoneに接続するには、以下の3つの方法があります。
- FUSION社認定のVoIP機器を経由して接続する
- FUSION社が提供するB2BUAサービスを利用する
- Asteriskを修正してFUSION IP-Phoneの制限・要件に対応させる
2.のB2BUAサービスは、Asteriskがサポートする標準的なプロトコルであるSIPとIAX2を、FUSION IP-Phoneに橋渡しするゲートウェイサービスです。一方、3.のように、Asteriskそのものにパッチをあて、FUSION IP-Phoneの制限・要件に対応する機能追加を施せば、2.のB2BUAサービスを介する必要はなくなります。
弊社開発のパッチ
弊社が開発したAsterisk用パッチは、FUSION IP-Phoneのすべての制限・要件を満たし、FUISON社の認定テストをクリアしています。認定テストは、Asteriskの特定のバージョンとそのバージョン専用のパッチの組み合わせに対して行われました。パッチをご利用になる際は、パッチが指定するバージョンのAsteriskと組み合わせてお使いください。
なお、FUISON社の認定を取得したパッチを適用していないAsteriskをFUSION IP-Phoneに接続することは禁止されていますので、ご注意ください。
ダウンロード
このAsterisk用パッチは、Asterisk本体と同じくGNU General Public License, Version 2の下に、現状有姿のまま完全無保証を条件に公開します。このAsterisk用パッチをGNU General Public License, Version 2にしたがって利用することをご承諾いただける場合にのみ、下記からダウンロードしてください。
パッチ名称
- FUSION IP-Phone 対応 Asterisk パッチ
配布ファイル
- Asterisk 1.8.17.0用パッチ
- Asterisk 10.11.1用パッチ
お問い合わせ・サポート
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また、弊社では、本パッチおよび本パッチを用いたVoIPシステムの構築に関する技術サポートを、有償で提供しております。技術サポートをご希望のお客様も、下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。